J-Clubマネジメントシステム・セルフアセスメント 診断結果 全体報告 2023年度
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27 ©JUSE ISO Center 切るくらい存在しているが、最も多いリスクの捉え方は、回避だけでなく、機会も検討して、その発生予測も含めた計画と準備を整える「機会も含め事前計画・準備」(46.6%)であった。リスクマネジメントの基本である、回避と機会の活用といった広い視点でリスクを捉えている組織は多い。 事業に対応したリスクの把握(Q12) 戦略リスクに関しては、戦略策定に向けた市場環境(顧客や競合)の分析段階からリスクを検討する「環境分析からリスク検討」(37.7%)、また計画の策定段階からリスクを分析し始める「策定段階からリスク検討」(37.5%)と答えた組織が多く、両者で4分3になっている。経営戦略を組織的に検討するときの初期段階からリスクに対応しようとする姿勢を示している。 法的・規制リスクに対しては、最終顧客が製品・サービスを活用する現場に至るまでのリスクを検討する「最終顧客の活用現場まで」(57.2%)が最も多い。エンドユーザーに関わるリスクまでを射程に入れて対応している。「販売先に至るまでのリスクも」(16.3%)、さらには「調達から開発までのリスク」(12.8%)も含めたリスク対応からすると、バリューチェーンの川上・川下も含めたサードパーティ・リスクも検討している組織が多いことが分かる。リスクの広がりに対応した行動をとっていることが理解でき、「製造・サービス

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