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医薬統計・医薬関連

セミナー派遣者・参加者の声

臨床試験セミナー 統計手法専門コース(BioS)
派遣責任者、参加者インタビュー イーピーエス株式会社 臨床情報事業部様

「統計解析業務が、いかに重要なことかを意識して仕事をして欲しいです。BioS卒業生にはそれを期待します!」

イーピーエス株式会社は、1991年の創業以来着実に成長を続け、2012年度決算では連結売上高350億円を上回りました。その成長の裏には、徹底した人材育成の精神があります。それは、社員を会社にとってかけがえのない"財産"と考え、"人材"を"人財"と表しているほどです。

"社員個々が成長し、能力を発揮する"ことを目的として教育体制も充実していますが、その一環として日科技連主催「臨床試験セミナー 統計手法専門コース」(以下、BioSと言います)に10年間で30名を超える方々を派遣いただいています。

今般、BioSセミナーの派遣責任者の方と実際に参加された方に、そのねらいや感想、今後の臨床試験における統計の必要性等について、様々なお話をお聞きしてきましたのでご紹介します。

(聞き手:日本科学技術連盟 安隨 正巳)


派遣責任者:臨床情報事業部 DSセンター 統計解析1部 副部長 松山千恵様
参加者:臨床情報事業部 DSセンター 統計解析1部 課長補佐 大西昌世様


CRO業界のエクセレントカンパニー!


経営理念

聞き手:まずは、貴社の概要をお教えいただけますでしょうか?

松山:当社は、1991年に創業以来、お陰さまで、今年で22周年を迎えるCRO(医薬品開発業務受託機関:Contract Research Organization)です。創業以降、お客様から長きに亘るご愛顧をいただき、現在ではグループ会社全体で3,800名規模の企業となりました。

聞き手:創業以来、順調に業績は推移し、成長を続けておられるようですね。

松山:ありがとうございます。 しかしながら、この競争の厳しい業界ですから、毎日が真剣勝負です。医療現場から発生する膨大な臨床データを、ITを駆使し、倫理的かつ科学的に評価することが求められています。多様なニーズを持つお客様への貢献を実現したいと考えていますが、そのためには、医薬品や医療機器の開発を取り巻く環境の変化に絶えず敏感であり続け、組織としても常に前進していく必要があります。社名であるEPSとは「Ever Progressing System」の略で、"日々前進する仕組みでありたい"という思いがこめられているのです。

聞き手:なるほど。貴社の社名の由来は、そういう意味があったのですね。"前進"というキーワードを実現するためには"持続的な成長"を続けることだと思いますが、その実現に不可欠なものはなんだとお考えでしょうか?<

松山:当社のような専門サービスを提供する企業の場合、お客様からの信頼を支える原動力は、何と言っても『人』になります。お客様のニーズを的確に捉え、医療業界において必要とされる存在であり続けるために、多くの"人財"が必要となってきます。

BioSセミナーに10年間で32名が参加!


統計解析1部 副部長
松山千恵さん

聞き手:"人重視"の経営であることをお聞きしましたが、BioSセミナーに 2004~2013年までに32名の方が参加されています。24年の歴史を誇るBioSセミナーですが、この数字は特筆すべきものです。率直にお伺いしますが、なぜここまでの多くの方々を派遣いただいているのでしょうか?

松山: 当社に統計解析部門ができた当時、社会人に対して生物統計を本格的に教えてくれるコースは、BioSだけだった気がします。したがって、そのニーズの中でごく自然にBioSを選択したのがきかっけです。近年は統計解析部門から毎年派遣しています。当社会長の厳が第1回BioSに参加していたことをご存知でしたか?

聞き手:えっ。厳会長が…。

松山:はい。書記を任されたと聞いています。経営トップ自身が自ら体験しているのは強みですね。

聞き手:貴社では、統計解析部門の方、つまりBioSセミナーの参加対象となりうる方は何名くらいいるのでしょうか?

松山:現在は、臨床情報事業部の1部、2部で合わせて100名ほどのスタッフがいます。

聞き手:BioSへの派遣の基準は、どのようになっているのでしょうか?

松山:BioSのカリキュラムは、統計解析の担当者の業務に直結しているので、ほぼ全員が参加対象です。そのため、多少順番待ちができてしまっていますが(笑)。やはり、それなりの業務スキルを身につけた上で受講した方が効果はありますので、派遣の度に判断しています。受講後の伸びに重点をおきますし、将来の自律した人材像を期待します。

聞き手:BioSセミナーは参加費が約70万円の高額セミナーです。12ヶ月で24日間、箱根での合宿費用も含まれていますから、1日単価で考えればそれほどではないのですが、イニシャルで70万円は決して安くはないと思いますが…。

松山:参加費用に見合うコースの有用性を感じているからだと思います。先ほど、会長の厳が参加したことはお話しましたが、実は私もBioSの卒業生です。当該部門では、部長クラスも数多く卒業しているので、なんと言うか自然に受講する環境が社内にはありますね。

CROの私が製薬会社の方の話を聞けたのは新鮮で、今でも交流は続いています!


統計解析1部 課長補佐
大西昌世さん

聞き手:大西さんは、2012年度の23BioSに受講されたのですよね?

大西:はい。そうです。2012年度は当社からは私を含めて4名が参加していました。

聞き手:参加にあたって、上司の方から受講指示があったのですか?

大西:いいえ。当時私が所属していた統計解析2部では希望制だったので、自ら手を挙げました。

聞き手:自ら受講を志願したわけですね。それは素晴らしい!セミナーが終了して1年半が経過しましたが、今思う率直な感想をお聞かせください。

大西:一言で言えば、本当にためになりました。私は、統計出身ではないので、最初はとても難しかったです…。とにかく、ついていくのに必死でした…(笑)。
ただ、BioSでは各グループを一つの会社に見立てて、模擬臨床試験を行う「総合実習」があるのですが、同グループになったメンバーが親切かつ丁寧に教えてくれたので、何とかついていくことができました!

聞き手:そうですか。同じグループのメンバーに恵まれたことは本当にラッキーでしたね!

大西:はい。そう思います。グループメンバーとは、セミナー終了後も交流が続いているんですよ。
CROに勤めている私としては、製薬会社の方と話をする機会はそう多くありません。むしろ、"敷居が高い"存在でした(笑)。その製薬企業の方とざっくばらんにたくさんお話をすることができよかったと思っています。

聞き手:他によかったと思える点はなんですか?

大西:模擬臨床試験という形で、臨床試験の一連の流れを体験できたのは有益でした。

聞き手:派遣責任者のお立場で、BioSセミナーのよさを教えていただいてもよろしいでしょうか?

松山:受講後のメンバーを見ると、ほぼ間違いがなくモチベーションが上がっていますね。また、総合力がアップしたなと思える場面が多いです。

聞き手:そういうご感想を聞かせいただけると、主催団体としてはうれしい限りです。

松山:当社では、BioSは社内研修の1ステップに組み込まれています。ちなみに、今まで、BioSを辞めたい、といった途中で投げ出す者は一人もいませんでした。

聞き手:それは、貴社の文化や風土以外に、社員のみなさんのモチベーションの高さを表していると思います。

聞き手:しかしながら、多忙な業務の合間を縫って1年間受講するということはご苦労も多いのではないでしょうか?

松山:そうですね。しかし、周囲にBioS卒業生が多いこともあり、セミナー受講中に悩みを聞いてあげたり、卒業試験前には勉強と業務の両方の進み具合を気にしてあげたりなど、同僚が温かい目でサポートしている場面をよく見かけます。

聞き手:そうですか。そういった周囲のサポートは、なかなか簡単にはできないことですね。社内の多くの方がBioS卒業生であるメリットがここにもある気がします。

メーリングリストでの議論は500通!

聞き手:セミナーを通じて、心に残った講義や言葉はありますか?

大西: 安全性の講義がとても面白かったです。有効性の方ばかり注目してしまっていたので、安全性を勉強できてとても有意義でした。また、大橋先生の講義のスピード感に圧倒されました。インパクトも大きかったです。最新情報はもちろん、統計分野のいろいろなところから話がつながっていました。よい意味で、まったく息つく暇がなかったです。

聞き手:大橋先生の講義は、毎回みなさん同様な感想が寄せられます。BioSのプログラムの目玉である総合実習では、発表に至るまで様々ななご苦労があったのではないでしょうか?

大西:はい。総合実習は大変でした…。でも、総合実習のやりとりは楽しかったです。グループのみなさんが真剣に取り組んでいました。そのやり取りで使用したメーリングリスト上のメール件数は500通を超えていました(笑)

聞き手:500通ですか!すごいですね!

大西:それと、1月に症例のレビューが課題だったのですが、休日にあるメンバーの自宅でやろうということになったのです。「終わったら飲もうね!」と話していたのですが、結局作業が終わらず、一滴もお酒は飲めず…。その作業は深夜までおよびました。(笑)

聞き手:それほどまで苦労された総合実習の結果はいかがでしたか?

大西:自己評価は高かったのですが、先生方の評価はそうでもなかった…。中間レビューで指摘を受けた箇所を最後まで指摘を受けてしまいました。
講師の佐々木先生、酒井先生がとても鋭く、かつ細かく見ていただいて本当に有り難く、充実感がありました。

CRO業界で競争優位となるのは人材です。臨床試験をプランニングできるようになり、製薬会社と互角な議論ができる自律的人材が必要です。

聞き手:これからBioSを受ける方へ、アドバイスがあれば先輩として是非お願いします。

大西:セミナーで知り合った人とのつながりを大切にして欲しいと思います。私自身、人とのつながりが今本当に活きています。例えば、症例設計のやり方をメーリングリストで議論されているのですが、そんなやり取りを見られるだけで、とても幅が広がっている気がしています。

聞き手:松山さん、派遣責任者としてのアドバイスはありますか?

松山:そうですね。いかに大事な仕事に携わっているかを理解して欲しいです。そう考えている人は必ず伸びてきます。そういう意味では、BioS卒業生は研修で刺激を受けていることもあって、例外なくそのように考え方が変わってきていると感じます。

聞き手:今後のCROに求められるものは何でしょうか?

松山:臨床試験をプランニングできるようになって欲しいです。そうなれば、製薬会社の方と"互角に"話が出来るようになると確信しています。
また、現在はCRO企業間で差別化がしづらくなってきています。各企業の、歴史、規模、人の質とありますが、やはり"人"によってしまうのは事実ですね。そういった中、お客様から「BioS卒業生が担当してくれると安心する」、と言われることがあります。BioS卒業生は、統計専門家であり、広い知識と深い経験を持っている、という評価を業界内で受けていることを改めて感じる場面ですね。

聞き手:そういうお話をお聞きすると、日科技連のBioSセミナーをますます充実していかなければならない、という強い気持ちになります。
本日は、参考になるお話をありがとうございました。

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