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SQC(統計とビッグデータ)
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MTシステムにできること<2015年08月06日>

■地震予測の難しさ


地震予測技術は1960年代から熱心に取り組まれてきましたが、実現はなかなか困難なようです。天気予報と異なり、地下の深い場所あるいは海底のさらに下で起こることについて、計測器を配置できないことも理由でしょう。しかし、仮に動物が地震を予知し反応することが確かであるなら、彼らはなんらかの計測と予測処理をしていることになります。それが何かが分かれば、というところでとどまっているのが現状です。

■故障予測などは実用化されている
機械や設備の故障予知あるいは未然防止への期待は大きく、こちらの方はすでに実用化されています。前方の障害物を検知して自動停止するクルマも市販されています。そこでは、画像などの計測データを用いてパターン認識処理を行っています。十分な計測値が手許にあり、適切な認識技術が適用されている例です。

■MTシステムの数理と考え方、そして取組方法
予測・予知も文字認識も、コンピュータ処理ではまったく同じ手順になります。どちらの問題も複数のデータから未知の結果を求める処理なので、情報処理としては同じ形式です。
これはMTシステムに限らず、全てのパターン認識技術に共通です。
一般にパターン認識で扱うデータは「k変数×nサンプル」の形式ですが、MTシステム(Mahalanobis-Taguchi System)では、このk×nの集め方がポイントです。

・いつもの状態
・正常な状態
・平均的な状態 ...

といったデータが出発点となります。そこから始めることで、検査や監視あるいは推定などの問題に、有効な結果をもたらします。
MTシステムで用意された数式をそのまま表計算ソフトに打ち込むだけで試すこともできます。今後、数理や論理のさらなる発展が期待されます。
 

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Profile

手島 昌一(てしま しょういち)
 北海道夕張市生まれ。北海道大学大学院工学研究科 修了。博士(工学)。
 日本電気株式会社 勤務などを経て、現在、アングルトライ株式会社 代表取締役。品質工学会会員(編集委員)。精密工学会会員(評議員)。電子情報通信学会会員。DERGおよびMTシステム研究会委員(1996~2008年)。ASI(American Supplier Institute)賞(1998年)、品質工学会貢献賞金賞(2007年)。
 主な著書に『機械・材料・加工の技術開発』(共著、日本規格協会、2001年)、『MTシステムにおける技術開発』(共著、日本規格協会、2002年)がある。

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