Mail News Archives
 検索
   
SQC(統計とビッグデータ)
SQC

判断機能の自動化とMTシステム<2015年10月06日>

新型のエアコンは、リモコン設定すれば、人を自動サーチして風を向けることも避けることも可能になっています。判断機能の自動化は、“適切であれば”、便利な機能で、今後のものづくりには不可欠な技術で、マハラノビス・タグチ(MT)システムが得意とするところです。
近年、MTシステムを活用する企業が増えています。特に、製品検査や設備・工程監視など、製造工程でも自動化が難しかった課題に適用されています。MTシステムにはいくつかの手法がありますが、以下に主要な手法の特徴と適用事例をご紹介します。


(1)MT法
     結果が均質な集団(単位空間と呼びます)を1つのパターンとして認識し、単位空間の
     パターンからの差をものさし(マハラノビス距離)で計測する方法です。異常の程度に
     応じてマハラノビスの距離が大きくなれば、ものさしが役立つことになります。
    ★適用事例:各種製品の検査、設備の監視、疾病治療効果の予測、文字・画像認識 など


(2)T法(1)=両側T法
    結果が平均的な状態を単位空間として、対象の出力値(多変量解析における目的変数)を
    正負の符号付で推定する方法です。重回帰分析と異なり、サンプル数が項目数より少なく
    ても計算が可能です。
    ★適用事例:歩留予測、材料配合比率による強度推定、経済予測、不動産価格の予測 など


 (3)T法(3)=RT法
    文字認識のように単位空間の数が多数(1個以上)あるときに、分類に適用できます。
    変数が相当多くても、ただ2個の変数に情報圧縮してパターン認識を行うので、少ない
    容量で、かつ短時間に、パターン認識を効率的に行える利点があります。
 ★適用事例:各種製品の検査、文字・画像認識 など


MTシステムは、Microsoft Excelでも基本的な計算が可能ですので、試してみられてはいかがでしょうか。

関連セミナー
 
戻る
Profile

      長谷川 良子
    (長谷川技術士事務所)

栃木県足利市生まれ.東京教育大学理学部応用数理学科卒業.保健学博士(東京大学).
古河電気工業㈱勤務を経て、現在、長谷川技術士事務所 代表.日本大学理工学部航空宇宙工学科 非常勤講師.技術士(情報工学)、情報処理技術者(システム監査) .品質工学会会員. DERGおよびMTシステム研究会委員(1988~2005). 品質工学論文賞銀賞(1999)、品質工学会貢献賞金賞(2008年) を受賞.
主な著書に『最適化設計のための評価技術』(共著、日本規格協会、2000年)、『MTシステムにおける技術開発』(共著、日本規格協会、2002年)、『マハラノビス・タグチ(MT)システムのはなし』(日科技連出版社、2004年)、『入門MTシステム』(共著、日科技連出版社、2008年)、Quality Recognition & Prediction: Smarter Pattern Technology with the Mahalanobis -Taguchi System(共著、米国MOMENTUM PRESS、2012年)、『タグチメソッドで環境問題を解く 効果的な環境配慮型の開発・設計』(日科技連出版社、2013年)がある.

関連記事
 
〈お問い合わせ先〉一般財団法人 日本科学技術連盟 品質経営研修センター 研修運営グループ
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1-2-1 / TEL:03-5378-1213
Copyright © 2021 Union of Japanese Scientists and Engineers. All rights Reserved.