TQMで競争力を
TQM(Total Quality Management)は、総合的品質管理とも呼ばれていますが、第2次世界大戦後我が国の工業を中心に発展してきた品質を中核とする経営管理の様式です。
TQMは
- 1)
- 顧客の要求に合った商品(製品・サービス)を
- 2)
- 経済的に提供する
ための活動の体系で、
- 1)
- 顧客指向
- 2)
- 継続的改善
- 3)
- 全員参加
により展開されるものです。
今日、わが国の多くの商品品質が世界的に高い評価を得ており、TQMがそれに貢献してきたことは否めない事実です。しかし、近年、発展途上国の工業生産力の伸張は著しく、その商品(製品・サービス)の品質も急速に改善されてきており、わが国の国際競争力を維持していくためには、TQMを継続的に実践し、品質を中核とする経営の革新を実現する必要があります。
TQMには、その時代や企業ごとのビジネス環境を越えた普遍的な要素があります。TQMは手法だけに基づく経営管理技術ではありません。組織の経営を経営者、ミドルマネジメント、職場第一線が一丸となって、質の高いものとするための様々な方策・手法を生みだす原動力をもたらすものです。
日本品質奨励賞は、わが国の産業の現状を踏まえ、この賞に挑戦することにより、その組織にふさわしいTQMの実践を通じて、厳しい国際競争に勝ち抜く優れた企業を輩出することをその目的としています。製造業のみならず、あらゆる産業分野の企業競争力の強化、知的生産性の向上、高品質商品の開発など、多くの企業がエクセレント・カンパニーを目指して、日本品質奨励賞に挑戦されることを期待しております。