TQMの実践、TQM奨励賞の受審により得られるもの
1)TQM の実践により得られるもの
TQMを実施することには、多くのメリットがありますが、その主な事項には次のようなものがあります。
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- 経営における重点課題の解決が促進される。
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- 日常管理が徹底する。
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- 方針管理、継続的な改善活動が飛躍的に充実する。
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- 新たな付加価値を産む新商品・サービスの創出に役立つ。
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- 全員参加の自主的活動と職場の活性化がはかられる。
2)TQM 奨励賞の受審により得られるもの
経営体質改善のためにTQMを推進し、管理能力、管理技術の向上がある程度達成された段階で、TQM奨励賞を受審することが効果的です。ここで得られるものは下記のような事項でありますが、最大のメリットは、TQM活動が促進され、経営の足腰が強化されることです。
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- “TQM奨励賞に挑戦”を合言葉に、全従業員の意志統一、情報の共有化が図られ、その力が結集され、更なる発展への足がかりとなる。
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- 活動成果の記録(実情説明書)を作成する過程で、現状の諸活動に対する‘新たな気づき’が獲得でき、経営諸活動をより有効なものにすることができる。
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- 受審を目指すことにより、経営体質改善に向けた活動が加速される。
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- 外部専門家の客観的で的確な指摘が‘審査意見書’という形で得られ、今後の計画に反映させることができる。
これらは具体的には次の効果に結び付いてきます。
有形の効果無形の効果
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- 品質の向上、商品力の強化、市場クレームの低減
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- 新製品開発活動の効率の向上
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- 社内不良、ミス、不具合の減少
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- 生産性、能率の向上
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- 業務遅れの減少、リードタイムの短縮
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- 原価の低減、ムダの減少、在庫の適正化
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- サービスの向上
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- 受注、売上、シェアの拡大
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- 利益、利益率の増大(長期的な継続)
無形の効果
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- 職位の上下間の意思疎通の改善
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- 部門間の連携の改善
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- 人材の育成(能力の向上、固有技術の向上、問題発見・解決能力の向上)
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- 働く意欲、モラールの向上
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- 職場の和の向上
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- 関連企業との関係改善、共存共栄体制の醸成
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- 社会的信用の増大、地域社会からの信頼