Mail News Archives
 検索
   
BC-News(BC講師からのメッセージ)
BC

51.世界最高峰の品質管理教育とことばを図にして発想する“新QC七つ道具”<2023年01月23日>

株式会社NEC情報システムズ パートナー連携推進室長
恵畑 聡

1.日科技連との出会いと感謝
 私の日科技連との出会いは約30年前、入社3年目にソフト生産技術・品質管理部門に異動になり、その時の上司から勧められ品質管理セミナー入門コース、N7入門セミナーを受講し、その後、BC、N7研究会等に参画し、それがきっかけとなり、品質管理がライフワークとなりました。91BCTより講義を担当させていただき、現在では、品質管理ベーシックコース、通信教育品質管理基礎講座問題作成、N7セミナー、係長主任品質管理セミナーやN7運営委員会、N7研究東京部会等に参画しております。多くの品質管理関係者と企業を超えて交流を深めることができ、人生の幅が広がりました。本当に日科技連には感謝しております。

2.BCは世界最高峰の品質管理教育コース
 BCは品質管理教育の中で世界最高峰の教育・セミナーです。品質管理の基礎となる統計的方法の理論と実践を学ぶことができ、宿題演習やケーススタディなど考えつくされた教育方法を通して幅広い知識と応用力が身につくと考えます。私は、機会がありシックスシグマの資格取得研修に参画し、ブラックベルトになりました。
 この教育内容はBCをコンパクトにし、班別研究会のかわりに、企業訪問実践を取り入れたものでしたが、BCを参考にしているメニューと想定されます。
 N社の品質管理セミナーも同様です。BCの6カ月間、30日にわたるコースの充実した内容は他にないと思われます。

3.ことばを図にして発想するツール “新QC七つ道具”
 いま企業ではグローバル化、イノベーションが加速し、技術のパラダイムシフトを進めています。顧客価値創造とスピード経営が求められる中、品質・コスト・技術などの面で新たなイノベーションを起こし、お客様に満足いただける安くてよい商品・サービスを提供し続けることが求められています。

 ことばを図にして発想するツールである新QC七つ道具は今の時代に必要不可欠な、戦略や企画、計画の立案、リスクへの対応策検討、未然防止などに役立つ問題解決手法、課題達成手法、図形思考法であります。ものづくりの現場はもちろん、企画や管理、営業部門において、問題を解決するにあたり、情報の多くは言葉で表現される“言語データ”が扱われます。言語データから有益な情報を抽出し、新しい発想を生み出してくれるツールが「新QC七つ道具(N7)」です。方針の策定や展開、新製品開発における顧客ニーズの把握、要求品質の展開など多くの場面でN7が活用されています。

 また職場の問題を解決するにあたり、アイデアをまとめたり関係者で話しあったりする場合にN7を活用しています。SQCとN7をうまく併用し、広く活用していきたいと考えます。私はシステム開発、保守運用を中心とした業務の中で、問題解決を行っていく場合には、定量データと定性データ(言語データ)をうまく活用していくことが不可欠であると考えます。N7は①戦略、企画や計画を考えるのに役立つ、②グループ思考を効率よく実施するのに役立つ、③関係者のコンセンサスを得るときに役立つ、④見える化に役立つ など多くの効用が期待できます。数値データと言語データによる事実に基づく問題解決、課題達成を今後も実践していきたいと考えます。

4.終わりに
 N7を中心に品質管理の講義を担当し、通信教育やQC検定問題集などの問題作成にも参画させていただき、成長を実感しています。問題解決力の高いエキスパートを養成できることに誇りを持ち、今後も幅広くチャレンジしていきたいと考えます。

 
戻る
関連記事
 
〈お問い合わせ先〉一般財団法人 日本科学技術連盟 品質経営研修センター 研修運営グループ
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1-2-1 / TEL:03-5378-1213
Copyright © 2021 Union of Japanese Scientists and Engineers. All rights Reserved.