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BC-News(BC講師からのメッセージ)
BC

36.BCを受講して<2023年01月08日>

岡山大学 社会文化科学研究科 教授
長畑 秀和 (64BC・O修了)

1.BCコースへの参加の動機とその感想
 30年近く前、書記としてBCコースに参加させていただきました。実際の企業でどのように統計が利用されているかを知ることができるという興味とアルバイトもできるということからBCコースに参加させていただきました。テキストをみて、実験計画の内容が豊富なのと計数値のデータの解析が詳しいのに驚き、感心しました。
 この内容は現在も大学での教育内容と比べて詳しく、実用的に書かれていると思われます。また講義内容について宿題とその演習があり、実験計画等の分野ではかなり計算が多く、身に付く感じがしました。

2.講義内容での気になった事
 検定での主張したいことを対立仮説にとることとサタースウェイトの方法はどのような基準で自由度を決めて近似する(期待値と分散の調整で決める)かを教わったことを覚えています。さらに近似をあげるにはどうすればよいかについて疑問で残したままでいますが。

3.役立ったと思われることと計算機の利用
 実際に具体例に関して、手順に従っての基本統計量の計算、グラフ化、平方和、自由度、分散分析表の作成、プーリング、分析後のモデルに基づいた推定等を電卓で計算し、求めることは、大学での勉強と比べて実際的でイメージを沸かせるもので有益
でした。現在はパソコンを利用して、ソフト(STATWORKS,Rなど)により実行して計算することができます。それも直交配列表、分割法での計算もモデルを変更しながら行うことができ、モデルの診断・確認もすることで、理解するのに役立てることがで
きます。当時は実験計画法の演習の本をその計算の多さに眺めるだけで、鉛筆を動かすことを躊躇していました。現在はRで実際にデータを入力して実行してみて、グラフを描いたり、計算結果を確認したりしてそうかと思ったりしています。理解度が良くなると思われ、やや安易かもしれませんが、実際に実験することがあれば、計算してみようという実行に取り組む気安さがあります。

4.最後に
 このようなコンピュータとそのソフトの利用を含め、現在、実際に現場で必要とされる方は勿論ですが、実際の具体例に適用してその理解を深めておくこととイメージをしやすい状況をBCコースを通して体験しておくことは有益だと思われます。

 
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