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開発上流には統計的品質のリテラシーが必須 ~品質管理(QC)検定1級合格体験記~<2016年11月24日>

 日科技連主催の品質管理セミナー・ベーシックコース(QC検定1級レベル対応)の第127回(127BC、2015年5~10月)東京クラスを受講させていただきました。おかげさまで、初めての品質管理(QC)検定の受検で1 級に合格することができました。
 
 当社シチズン時計は、世界でも数少ない時計の「マニュファクチュール」として、時計の企画・デザイン・開発・製造・販売・アフターサービスに至る全てを自社グループで手掛けています。シチズングループでは「ビジネスライセンス制度」が導入されており、社員の自己啓発の奨励と業務に関わる各種資格取得の推進がされています。特にQC検定は取得を推奨されている資格のひとつで、製造グループ会社(※1)主導による社内講習や模擬試験が実施されています。私の所属する開発部門においても、毎年数名が1級を、20名近くが2級を取得しております。
 
 私の所属する部署では開発上流における中長期・技術戦略策定の役割を担っており、私は顧客調査・競合調査に従事しております。近年の時計業界を取り巻く環境は様々な様相を見せており、市場競争力のある開発品質には、お客様が満足・共感する価値の提供,他社との差別化,開発ロスを最小とする開発上流における信頼度が求められます。開発品質向上には、お客様の隠れたニーズや競合との関係を客観的に捉え、論理的に開発目標へ展開することが重要と考えております。そのためには統計的品質のリテラシーが必須と考え、ベーシックコースを受講させていただきました。

  ベーシックコースでは、品質管理の基礎となる統計的手法を理論から体系的に修得できることは然る事ながら、班別研究会による実践テーマ活動と異業種他社との交流を通じ、社外視点からの気付きや物事の考え方に至るまで、多くの事を学ばせていただきました。現在は、ベーシックコースで修得したことを活かし、顧客調査・競合調査データを分析・展開する品質機能展開(QFD)と統計手法を活用した開発プロセスの取り組みを進めております。小集団活動、QMS担当、業務品質向上に関する取組みに至るまで、幅広く活用することができております。

 今回は、自身の品質に対する知識・能力の確認と実践レベルについて客観的に捉えるために、QC検定1級にチャレンジしました。受検にあたり手法分野・実践分野は過去問題を中心に取り組みました。ベーシックコースのカリキュラムが1級の出題範囲をほぼカバーしているため、過去問題の内容について理解を深めるのにテキストや配布教材が役立ちました。またテキストの例題やStudent Testは様々な練習問題として活用することができました。論述問題は、実務における実践事例にて対応できました。私は製造や品質管理の部門ではありませんが、ベーシックコースで修得したことは、担当実務のみならず部門横断活動の取組みまで、実務に活かされていることを実感しました。
これまで各種資格検定を受検するときには、検定独特の難しさに悩むこともありましたが、ベーシックコースでは「QC検定1級対策講座」「QC検定1級過去問解説」と受検をサポートするカリキュラムがあり、おかげさまでポイントおさえた受検対策をすることができました。

 多くの時間と労力を要するベーシックコースではありますが、取り組みに比例した修得が期待できます。自己だけでなく組織レベルアップに繋げることを視野に、全力で取り組んではいかがでしょうか?そして知識・能力の確認と実践レベルの指標に、ぜひQC検定1級取得にチャレンジしてみてください。

※1 シチズン時計マニュファクチャリング(株):シチズン時計の製造グループ会社。品質管理(QC)検定の協賛企業。

 

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Profile

     山田 大輔 氏
 シチズン時計 株式会社
 時計開発事業部 時計開発管理室 
 先行開発課
 127BC(2015年5~10月)
 東京クラスBC賞(最優秀賞)受賞

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