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『統計解析におけるExcel活用上の留意点と限界』開催レポートのご案内<2022年08月03日>

2022年7月12日(火)14:00~15:00 無料オンライン講演会『統計解析におけるExcel活用上の留意点と限界』が開催されました。

今回はZoomウェビナーにて、700名を超える多くの方々にご参加いただきました。


【講演テーマ】

統計解析におけるExcel活用上の留意点と限界

 

【概要】
表計算ソフトのExcelに搭載されている統計関数、グラフ、データ分析の機能は、統計解析の手法を勉強する上で極めて有効であり、公式を覚えなければいけない立場にある学生を除けば、従来の電卓を用いて統計解析の方法を勉強する時代は終わったといえるでしょう。

また、書籍に出ている例題について、関数を用いずに計算式を入力する方法でなぞることは、電卓を用いた勉強方法と同じことです。したがっていまや統計解析の手法を習得する上で、Excelは必須の道具であると考えられます。

また、Excelは勉強のためだけでなく、データ解析の実務でも十分に役に立ち、簡単な統計解析であれば、統計専用のソフトウェアは不要となります。

一方この「簡単な」というところに落とし穴があることも事実です。どの程度までを簡単な解析と呼ぶかは定義があるわけではありません。

そして、この簡単な解析であっても、統計専用のソフトウェアが出す結果と異なることさえあります。このようなことから、Excelは勉強には向いているが、実務には注意して使う必要がある手法も散在します。

本公演では、基本統計量、ヒストグラム、箱ひげ図、t検定、F検定、回帰分析を題材に、Excelを実務で活用する上での留意点と限界を紹介します。

【講演者】内田 治 氏(東京情報大学 准教授)

■参加者の声(抜粋)


スパークラインを初めて知りました。大変助かりました。 また、回帰分析が気になる締めで、とても興味が惹かれました。

説明が非常に分かりやすかった。エクセル操作をオンタイムで説明いただけたのでその場で操作方法を覚えることができた。すぐにでも使える内容や、普段気にもしておらず、そのため解析ミスに陥りそうな内容(etc.分析ツールとエクセル関数での結果出力の違い、エクセル関数ごとの出力結果の違い)について多くの知識が得られた。正直、他社主催のものも含めて過去に受けたセミナーで一番身になった、と感じられるレベルのセミナーであった。

実際にエクセルを触りながら聴講できたのは、とても分かりやすかったですし、今後の実務の際に思い出すのにも役立ちそうです。 統計ソフトも便利ですが、理論をしっかり理解するためには、式の理解が必要だと思いますので、これを利用して改めて勉強しようと思いました。

関数はいつも決まったものしか使っていませんでしたが、今回初めて知り、かつ、よく使いそうな関数を多く紹介いただきました。エクセルでこんなにできるんだ!という驚きと、出てきた結果だけを鵜呑みにするのではなく、内容を確認しながら解析をする重要性を改めて認識することができました。ありがとうございました。

普段あまり理解していなく何となく使ってしまっていた部分もあり、目的ごとに本日習った内容を使い分けて行こうと感じた またエクセルと統計の詳細をわかりやすくまとめた学習を今までできていなかったため、大変勉強になることばかりでした。

統計はソフトを使用しており、原理や考え方の理解が不十分だったが、基本的な考え方が理解できた。

Excelで統計解析をやったことがなかったため、関数の使い方が大変勉強になりました

検定方法の根本的な概念について、かなりかみ砕いて表現していただけたので、全体像が掴みやすかったです。

Excelファイルが配布された点がよかったです。今まで機械的に行っていた検定の操作の意味が理解できました。ありがとうございます。

よく使う関数やExcelで他の統計ソフトと結果が変わってしまう可能性のある点をまとめていただき、ためになりました。

実務的にエクセルで解析を行う上で知りたいことばかりであった

エクセルを活用した統計は、これまで独学でやってきたため、統計学の専門家の方に丁寧に理屈を説明していただけた点が非常に有益だった。

基本的なところだが曖昧だったところを丁寧にご説明いただけた。統計ソフトの違いで結果が異なる理由について納得できた。

先生の説明が非常にわかりやすい。 関数の中身まで教えてくださり、注意点や使ってはいけない場面などよく理解できた。

ヒストグラムでの区間の数と幅の決め方はいつも悩みどころではあったので目安となる方法がわかったのは良かった。 また、サンプルサイズの求め方に関して算出方法があることが分かったのは良かった。

口頭で説明頂くだけでなく、実際にエクセルを動かしながら受講することで理解が深まりました。 また、他セミナーの案内も頂けて良かったです。

解析ソフトを使わずにエクセルでできる範囲が広まりました。またちょっとしたコツなどが非常に参考になりました。

結果的に、録画配信ではなく、ライブ配信となり、内田先生の息遣いが感じられ、良い意味での緊張感があって良かったと思います。

Excelの関数を用いて解析に向けたデータの下準備のやり方を知れたことは良かった。

話すスピードも早くなかったので、わかりやすかったです。 分析ツールで算出するp値と関数で算出するp値が違うことを初めて知り、参考になりました。 今後ツールを使用する際は気を付けたいと思います。

具体的な計算を交えてエクセルと分析ツールの違いを示して頂いた点。 エクセルを配布頂き、手元でも確認できるため大変分かりやすかったです。 無料セミナーにもかかわらず充実した内容で感謝いたします。

Excelで統計を扱うときのテクニックが聞けてよかった。 ・セミナー時間内では理解が追い付かないところもありましたが、いただけるエクセルシートで復習できるところがよい。

あらためて検定の大切さ(エクセルの式に入れるだけじゃなく、中身を知ること)に気づかされました。

便利な道具としてEXCELを使っていましたが、よく理解し、注意して使用しないといけないことがあることが分かりました。具体的な事例が紹介されてよかったです。

講演前にエクセルファイルを頂き、講演後に完成版を頂く形なのが理解度が高まり、今後にも活用できるので、とても良いと思いました。

品質管理検定2級は合格したが、公式を暗記しただけで実務で使っていなかったので、なぜ自由度はマイナス1するのか、Excelで計算する際の注意点を知ることができたのが良かった。
 


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Profile

内田 治
東京情報大学  総合情報学部総合情報学科 准教授

【著書】『アンケート調査の計画と解析』(日科技連出版社,2022)、『Excelによるアンケート分析』(東京図書,2020)、『Rによるノンパラメトリック検定』(オーム社,2017)、『【新レベル表対応版】QC検定1級 品質管理の手法70ポイント』(日科技連出版社,2019)、『【新レベル表対応版】QC検定2級 品質管理の手法50ポイント』(日科技連出版社,2021)、『ビジュアル品質管理の基本と活用[第5版]』(日本経済新聞社,2016) 『QC検定3級 品質管理の手法30ポイント』(日科技連出版社,2010)、『相関分析の基本と活用』(日科技連出版社,2011)、『主成分分析の基本と活用』(日科技連出版社,2013)、『すぐわかるExcelによる品質管理[第2版]』(東京図書,2004)、他

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