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BC-News(BC講師からのメッセージ)
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102.品質管理は武器・防具と何にでも使える道具<2025年05月12日>

東日本旅客鉄道株式会社
浦上豊生(110BC・T)

⚫︎品質管理との出逢い
 品質管理に初めて出逢ったのは,大学2年前期に受講した大滝先生の「データ解析・演習」の講義でした.学業よりもアルバイトに精を出していた当時の私でも品質管理の面白さをこの講義から感じてはいました.しかし,朝早い講義のためか遅刻欠席が多く,何とか「可」の評価を頂いたという苦い初体験となりました.
 そして,後期に受講した、富士ゼロックスから講師でいらしていた立林先生の「実験計画法」の講義ではテストやレポートの評価は満点だったのにも関わらず,出席点が全く足りずに評価は「不可」となり,こちらでも苦い思いをした次第です.立林先生には大変申し訳ないことをしてしまったと考えております.再履修ではきちんと出席して「優」の評価を改めて頂きました.
 
⚫︎BCコースと出逢い
 そんな経験がありながらも,3年のゼミ配属では大滝先生の研究室である「生産システム工学研究室」を選択し,大学院を卒業するまでの4年間,先生にはご指導をいただきました.
 当時,不良学生であった私を見かねて学外で勉強をしてきなさいとのことで,この日本科学技術連盟の「BCコース」を110BCの書記として参加する機会を得ました.これが私の品質管理人生を決定づけるものとなりました.
 自分の大学以外の書記ならびにBCに参加していた社会人の先輩達と楽しく学ぶ事ができたと思っています.
 
⚫︎就職やQC検定
 就職活動では自分の方向性が定まらなかったものの,品質管理を実践できそうだという事で大都技研という会社で「製造品質」に携わりました.その後,QC検定1級を取得した際に会社の先輩から,お前はもっと大きい会社で色々な事を経験すべきだ!というアドバイスを頂き,縁もあってか三菱電機へ転職し業務用空調機の量産検査設備から「検査品質」を,そしてここには書くことができない多種多様な人生経験を積む事ができています.
 
⚫︎日科技連講師としての活動
 会社で仕事をする傍ら,日科技連から多数のご依頼を頂けるようになりました.その頃くらいから,自分が本当にやりたい事はなんだろうか?と考えていました.
 そろそろ若手に品質管理を教え,後進の育成に励みたいと思っている折りに父からの助言を得て,二度目の転職をし,日科技連での活動を増やすと共に現職では新たなステージとなる「サービス品質」の習得に今は励んでいるところです.
 
⚫︎まとめ
 いつからか私は「品質管理」で飯を食っていくのだ!という目標を立てて,それに向かって何とかしがみついている状況です.まだ志半ばですが,会社だって学業だって人生を生きていく上での手段や方法の一つに過ぎないと考えているなか,「品質管理」だけは別物と私は考えています.また,こんな私でも色々な方達から節目節目においてアドバイスや次に繋がるような経験を頂いたことにより,品質管理活動を幸いにも続けることができたのだと思います.
 皆様も品質管理(BCコース受講)という経験を活かして色々な場所で,時には武器として,時には防具として,「品質管理」を何にでも使える道具として使ってください.そして,人生の節目となった人達との出逢いを大切にして,今後のことを考えるきっかけにすると良いと思います.
 末筆ながら,ここでは書き切る事ができない多数の方達に感謝申し上げます.ありがとうございます!そして,BCを修了した皆様の今後のご活躍と益々のご発展をお祈り申し上げます.

 
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