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【品質機能展開(QFD)とSQCで効率的な開発をしてみませんか!】<2016年09月26日>


QFDの狙いと効用


   QFDの効用を新製品開発の視点から見てみますと、なぜお客様はそのようなことを
   言うのか、もしその特性値を満たさなければ、お客様のどの工程にどんな不具合が
   生じるのか、そして最終的に製品のどの品質にどのような影響がでるのかなど、
   本当の困り具合から「真の」と言われる要求を捉えていきます。また、最終的に製
   品として使われる高次のお客様で決まる品質も多くありますので、高次のお客様の
   要求まで把握する必要があります。
   これがQFDの狙いですが、QFDを実施していく中で、何がわかっていて何がわかっ
   ていないのかが洗い出され、真にお客様からとるべき情報が明らかになっていきま
   す。QFDは生き物と考え成長させていくことが重要です。



SQC手法(実験計画法、多変量解析法等)との連携

   これらを経て、開発で重点を置く要求品質、品質特性を定量的に把握して、お客様
   にとっての重要度や競合比較から、開発品のセールスポイントを明確にします。
   そして多変量解析などを用いて、ポジショニング分析などを行ってコンセプトの妥当性
   を確認します。自分たちの方向性は良いのだろうか? 他社との差別化は明確か?
   などを良く考えてみます。

   その後、設計品質(品質特性の目標値)を満足するための因子や条件を、実験計画
   法などを用いて明らかにしていきます。開発上ボトルネックとなる技術を早期に見
   出すことが必要です。
   現行の技術の範囲では解決しなければ新たな技術開発が必要となります。また、顧
   客から指摘された目先の問題のみに捕らわれず、全体を見渡して上市までに必要な、
   または将来にわたっての強い技術を組み込むことで差別化技術を明確にして作り上
   げていきます。これらを達成していくためにPDPCを作成し、研究開発を進めるに
   あたっての計画を不測の事態も考えながら立案していきます。



では具体的には、どのように活用していけば良いでしょうか。

   開発現場では、開発を進めていく中で、こんなことが良く発生します。
  「途中でお客様のニーズが変わった」、「聞いていなかった品質で手戻りが発生し
   た」、「競合他社が先行して改良品を持ち込んだ」、というような情報が有って
   初めて対応のまずさに気付いたというケースが多いと思います。QFDはそのよう
   な事が無いように、先行してそのような事態が発生しないように開発を進めるた
   めに利用していただきたい方法です。

   たとえば、要求品質に関係する品質特性が一ついしかないというのはその制御の
   自由度が狭いということであり、また、製造因子やコストとの関係になると至る
   所でトレードオフが生ずる場合があります。そのため、実験計画法などを使って
   因子を絞り込んだり、外乱に強い条件を見出して行かねばなりません。
   因子を洗い出したり、トレードオフを予測したりするのにQFDというツールは大
   いに役にたつものであります。また、開発競争が激しい中、短期間での性能アッ
   プが要求されてきていますので、効率良い実験が要求されています。また、クレ
   ームから出発した改善を含む開発は、まずクレーム品の徹底解析や徹底した情報
   集積で、どういう時にどのようにして使われているのか等のシーン展開が重要な
   部分となります。
   そして、これらは、品質特性の評価条件を決めるときにも大いに役立ちます。
   このようにQFDを作り込みながらSQCで効率的かつ的確な開発に活用していただ
   ければと思います。

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Profile

       仲野 彰
     (なかの あきら)
 
1949年3月 鎌倉に生まれる
1972年3月 早稲田大学 理工学部
         応用化学科卒業
1974年3月 早稲田大学
        理工学研究科卒業
  同年4月 日本ゼオン㈱入社
2013年4月 コンサルティング開始
   現在 改善指導や市場開発,
 技術開発などのコンサルティング
QFDとの関わり合いを始めて30年

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