IoT時代はあらゆるモノが繋がることから、意外な脅威、予期せぬリスクに囲まれています。実際、この20年において、産業システムや身の回りの製品のソフトウェアの問題で事故等の被害を出した事例が多く報告されています。
このような時代に、制御システムとソフトウェアが安全とセキュリティについて、どのように考えて対策すればよいでしょうか。答えは、安全をソフトウェアで実現するIEC 61508機能安全と、制御システムのセキュリティに言及したIEC 62443サイバーセキュリティの二つの規格にあります。いずれも、事故や事件の「リスク」を推定し、リスクを低減することで安全性とセキュリティ性を達成します。さらに、安全とセキュリティを同一システムに両立させる標準規格IEC TR 63069機能安全とセキュリティの両立性も策定されています。本講演では、組込み、制御システムのソフトウェアの安全とセキュリティについて、事例と対策及び標準規格を具体的に説明します。
事業詳細
研究会
第2年度 リスクアセスメント実践研究会
リスクアセスメント実践研究会は、R-Map手法の実践だけでなく、広くリスクアセスメントに関して、製造事業者から販売事業者、さらには検査機関に至るすべてのステークホルダーが一堂に会して、自職場のリスクアセスメント実践力を高めるために、様々な側面から研究活動をしていきます。研究会の一環として「特別講演会」及び「成果発表会」を開催しています。製造物責任・製品安全の基本的な考え方や諸手法、またはこれからのPL・PSに関する重要なテーマ、関心が高いテーマ等について、専門家による講演を行っています。
研究員以外の方もご参加できますので、ぜひ、情報収集の場としてご活用ください。
なお、最新情報のご案内につきましては、逐次、「信頼性メールニュース」などでご紹介しております。
第2回特別講演会
開催日時
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2020年1月9日(木) 10:00~12:00
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テーマ
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ソフトウェアの安全・セキュリティリスク対策
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講演者
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神余 浩夫 氏
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 ソリューション技術部 主席技師長 |
会場
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東京・日科技連 東高円寺ビル 地下1階講堂
(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅下車・徒歩5分) |
参加費
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【研究会メンバー】
2RA研究会のメンバーの方は会費に含まれていますので、 参加費、お申込みは不要です。 【研究会メンバー以外の方】 10,000円/1名(一般・賛助会員とも)*税抜き |
【講演内容・ききどころ】
【講演者のプロフィール】
1987年 | 三菱電機中央研究所入社、分散処理・高信頼システムの研究開発 |
2004年 | 同社名古屋製作所、安全シーケンサと安全フィールドネットワークの開発 |
2009年 | 同社先端技術総合研究所、機能安全とサイバーセキュリティの研究開発 |
*研究論文や著書
目で見る機能安全,日本規格協会,2017
論文多数
*その他
TUV Rheinland Functional Safety Expert
計測自動制御学会国際標準化奨励賞(2018)
労働中央災害防止協会緑十字章(2019)
国際計測制御学会(ISA)日本支部長
IEC/TC65/WG10, IEC/TC65/WG20, IEC/SC65C/MT61508, IEC/TC44/WG15, IEC/CAB/IECEE/CMC/WG32 ISO/IEC/JTC1/SC42/WG3の国際エキスパート
第2回特別講演会 お申込みはこちら | ![]() |
第1回特別講演会
開催日時
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2019年6月21日(金) 10:00~12:00
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テーマ
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宇宙開発での信頼性・安全性分野に対する定量的リスク評価法の構築
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講演者
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藤本 圭一郎 氏
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 JAXA研究開発部門 第3研究ユニット |
会場
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東京・日科技連 東高円寺ビル 2階講堂
(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅下車・徒歩5分) |
参加費
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【研究会メンバー】
2RA研究会のメンバーの方は会費に含まれていますので、 参加費、お申込みは不要です。 【研究会メンバー以外の方】 10,000円/1名(一般・賛助会員とも)*税抜き |
【講演内容・ききどころ】
月・火星における国際宇宙探査、多種多様な宇宙空間利用の拡大などの挑戦的な、宇宙開発ミッションを実現するためには、ロケットや宇宙機などの大規模システム開発や運用に関する信頼性・安全性を飛躍的向上させる必要がある。
数値シミュレーションを軸とした定量的リスク評価法(QRA)を構築してきており、上流検討強化による信頼性・安全性の向上や、効率的な不確かさ定量化により開発コスト低減を目指している。
本講演では、QRAの概要や効果、研究課題について議論する。
【講演者のプロフィール】
2006年 | 東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻博士課程修了(数値流体シミュレーションCFD) |
2006年~2008年 | JAXA 宇宙航空プロジェクト研究員 |
2009年~ | JAXA 研究開発部門 研究員 新型基幹ロケットH3の高信頼性開発手法の構築、 新しい飛行安全・リエントリ安全評価法の構築に従事 名古屋大学大学院 非常勤講師 |
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