事業詳細
研究会
第2年度 リスクアセスメント実践研究会
成果発表会
成果発表会は、6月26日(金)に開催いたします。
なお、発表方法は「会場での発表(対面)」と「オンラインでの発表(スクリーンを通して)」があり、発表者よって異なります。あらかじめご了承ください。
製造業だけでなく流通・サービス業でも適用できます
製品安全活動のヒントがここに!!
リスクアセスメント実践研究会は、製造業から販売業、流通業さらには検査機関の方々が一堂に会して、PSPTA、HHAというリスクアセスメント手法を基本に、グループ毎に共通テーマを設定しその調査・研究に取り組んでいます。
今般、2019年度1年間にわたる研究会活動の成果をまとめ、広く情報発信をする「成果発表会」を開催いたします。貴社の製品安全向上及びリスクアセスメントに関する最新情報収集の場として、この機会をぜひご活用ください。
成果発表会 お申込みはこちら | ![]() |
開催日時
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2020年6月26日(金) 9:55~16:25
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会場
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東京・日科技連 東高円寺ビル
(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅下車・徒歩5分) |
参加費
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5,000円/1名(一般・賛助会員とも)*税抜き
*2020年度「リスクアセスメント実践研究会」の研究員としてお申込みいただいた方は 今回(2020年6月26日(金))の成果発表会の参加費は無料となります。 |
スケジュール | |
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9:55~10:00 | オリエンテーション |
10:00~10:05 | 統括主任挨拶 伊藤 淳 氏 (リスクアセスメント実践研究会 統括主査) |
10:05~16:25 | (発表の主要テーマ) ・IoT機器の設計リスクアセスメント-自律性と情報セキュリティの考慮- ・家電機器/業務用機器に対する「徹底した」発火リスク低減検討 ・調達品におけるリスクアセスメントの課題解決-海外調達に対応したRA導入手順の立案- ・産業用機器、住宅設備、施設管理へのリスクアセスメント手法の適用 ・新カテゴリー製品の開発段階における危害シナリオの抽出 *各分科会の発表内容はこちら |
*研究グループによる研究成果を発表します。成果は冊子でお渡しします。
*適宜、休憩時間を設けます。
*スケジュールは、変更になる場合がございます。ご了承ください。
【各研究グループの発表内容ご紹介 】
●第1研究グループ
IoT機器の設計リスクアセスメント -自律性と情報セキュリティの考慮-
設計段階でリスクアセスメントを行う場合、アセスメントを行う人により、危害シナリオの表現があいまいで、発生確率や保護方策の想定確率にバラツキが生じる。
また、昨今のIoT機器の発展に伴い、自律性に伴う新たなリスクの発生や、今までは安全性には関係が無いと思われていた情報セキュリティへの考慮も必要になってきている。
本グループでは、身近な機器であるロボット掃除機を題材にHHA手法を使いリスクアセスメントを展開、IoTのセキュリティリスクも考慮したガイドライン化にチャレンジした。
これによって危害シナリオの想定や、そのアセスメントにおける人のバラツキを抑える方向性が見えた。セキュリティリスクは脅威分析モデルSTRIDEを使い分類することで、発生確率から保護方策の評価にも展開できることを示せた。
今後、PSPTA手法でも事例検討を重ねることで、IoTのリスクアセスメント手法の確立を目指す。
●第2研究グループ
家電機器/業務用機器に対する「徹底した」発火リスク低減検討
第2研究グループでは、家電機器・業務用機器を対象とした、リスクアセスメントを研究しています。日本市場は木材の家屋が多いため、これらの機器の発火リスクを低減することが、特に重要となります。
発火リスク低減の取組みは、従来からメーカーで取り組んでいますが、完全に撲滅できたとは言えない状況です。製品のコストダウン等により、安全機能が失われて、発火に至るケースもあります。
このような状況を踏まえ、発火リスクを徹底して低減するには、どうすれば良いかという観点で、リスクアセスメントの研究を行いましたので、その成果を報告致します。
●第3研究グループ
調達品のリスクアセスメントの課題解決 -海外調達に対応したRA導入手順の立案–
当グループは外部調達において、
(1)セットメーカの海外調達
(2)部材メーカの供給の双方向
から、RAに有効な前段階プロセスの構築に取り組んできました。
短期で成果が出せるテーマではないので、第1年度として調達先に応じたRA適用ルールの策定、限られた情報でRAを実践するツールの提案等の活動をしてきました。
このテーマは、現在の製造業では、価格競争や開発競争といった命題に対して、避けて通ることができない一方で、問題意識はあっても決定打がない中、思案に暮れながら取り組まれている実務者の方も、おいでではないでしょうか・・・
このような課題を共有できる皆さん、今後研究の一翼を担っていただける皆さん等のアドバイス、情報交換を頂戴いたしたく、是非成果発表会にご参加下さい。
●第4研究グループ
産業用機器、住宅設備、施設管理へのリスクアセスメント手法の適用
第4研究グループでは消費生活用品以外の、産業用機器・住宅設備・施設管理を対象とした、リスクアセスメントを研究しています。これらの分野は、使用者側が残留リスクを理解し管理することが特に重要となります。
残留リスクは製造者側から伝えられますが、必ずしもスムーズに伝わっていないと思われます。また、使用者側も伝えられた残留リスクに対して適切なリスクアセスメントができているとは限りません。
このような状況を踏まえ、さらなる安全を目指して、残留リスクへの使用段階の管理も含めた新たな視点での総合的なリスクアセスメントの研究と、過去事例からのリコール判断基準の研究を行いましたので、その成果を報告いたします。
●第5研究グループ
新カテゴリー製品の開発段階における危害シナリオの抽出
当グループでは、従来のノウハウが活用できない様な、新しい分野の製品開発をする際、重大リスクを漏らさないリスクファインディング手法の研究を進めてきました。
知見や経験が少ない製品のリスクファィンディングでは、論理的で、ユニットの関連性が分かり易く、かつ第3者がレビューし易い方法が無いか検討した結果、機能ブロック図とハザードマトリックスを組み合わせることにより、あるレベルまでリスク抽出ができることが実感できました。
しかしながら、装置は正常でも、指示のタイミングの遅延や情報の不一致等で発生する制御系の問題については、抽出し難いという欠点がありました。
そこで、今年度はSTPAという分析手法の考え方を参考にすることで、リスクの抽出をやり易くできないかを研究してきましたので、その研究成果について報告いたします。