「ソフトウェア品質保証部長の会」からのメッセージ ~現役品質保証部門長が語る熱き想い~
近年、ソフトウェア品質保証部門の担う役割は多様化し、品質保証部門長の持つ悩みも大きく、複雑になってきました。また、最近では、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に猛威を振るい、働き方や各企業を取り巻く環境や開発状況が大きく変化してまいりました。
そこで、我々、日科技連・SQiPではそのような状況を鑑み、ソフトウェア品質保証部門の長による「ソフトウェア品質保証部長の会」を開催し、有識者による講演やグループディスカッションを通して、品質保証戦略の立案や組織体制の構築、品質保証業務の改善、効果的な品質保証活動の事例の作成、開発現場への普及推進、これからの品質保証の在り方などについて議論を深めてまいりました。
7月26日(月)に開催しました本成果発表会では、初のオンライン開催でしたが、延べ190名以上の方々にご参加いただき、活発に意見交換が行われました。
今回の基調講演として、早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 教授/早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長/国立情報学研究所客員教授/株式会社システム情報 取締役(監査等委員)。株式会社エクスモーション 社外取締役/日科技連 SQiP運営委員会 副委員長の鷲﨑 弘宜 氏に、「パターンQA to AQによるアジャイル品質のマインド、体制、プロセス、技術」と題し、伝統的な品質保証(Quality Assurance)の考え方から、アジャイル品質(Agile Quality)へとチームや組織が変わっていくために必要なパターン集 Quality Assurance to Agile Quality (QA to AQ) の紹介を通じて、アジャイル品質のマインド、体制、プロセス、技術を解説します。また、各パターンの利用事例や活用の実態についてご講演をいただきました。
今期は本成果発表会に引き続き、1年間の集大成として9月に開催される「ソフトウェア品質シンポジウム2021」で、最終発表を行います。成果発表会に参加いただけなかった方は、是非、この機会にご参加ください。
日 時 | 2021年7月26日(月)13:00~16:40 |
実施形態 | オンライン開催 |
時間 | 内容 |
13:00〜13:10 |
主催者挨拶 島田 尚徳(一般財団法人日本科学技術連盟 理事) |
13:10〜13:20 |
ソフトウェア品質保証部長の会 活動の紹介 孫福 和彦 氏(株式会社日立ソリューションズ/本会企画委員会委員) |
13:20~14:20 |
基調講演 パターンQA to AQによるアジャイル品質のマインド、体制、プロセス、技術 鷲﨑 弘宜 氏(早稲田大学/国立情報学研究所/システム情報/エクスモーション) |
14:20〜14:30 |
休憩 |
14:30〜15:00 |
成果発表1 DX時代の品質保証 村岡 伸彦 氏(アクセンチュア株式会社) 発表概要 ライフサイクルを通じた品質保証のために、「開発前工程(企画、PoC)」と「開発後工程(運用・保守、継続的改善、新しい価値提案)」で、品質を作り込む。それを評価し、改善し、新しい価値を提案する。その循環を生み出す活動の枠組み(品質保証スキーム)と、品質を保証するための方法とその指標(品質保証ガイドライン)を考えて、何が必要か、なぜ必要かを提案する。 |
14:55〜15:20 |
成果発表2 品質保証を腹落ちさせる施策の導出 衣川 潔 氏(株式会社日立ソリューションズ) 発表概要 昨今のソフトウェア開発は、スピード優先になりつつありますが、今なお品質は、ビジネスを成功させるための重要な価値のひとつである。 |
15:30〜15:40 |
休憩 |
15:20〜15:45 |
成果発表3 品質課題を解決する自動化の勧め~品質ガードレールのその先へ~ 岸谷 信一 氏(株式会社ProVision) 発表概要 ソフトウェア品質保証における“自動化”というと、ソフトウェアテストの自動化が真っ先に検討されると思われる。しかし、ソフトウェアテストは品質保証活動における取り組みの一つでありテストの自動化による効果も、効率化やコスト適正化などピンポイントな結果になる傾向があると思われる。 |
15:45~15:55 |
休憩 |
15:55〜16:20 |
成果発表4 ゲームを使った人財育成 山田 佳則 氏(株式会社日立ソリューションズ・クリエイト) 発表概要 高い品質保証スキルを持ったベテランQAの知識を伝承する際、マニュアル、観点表やチェックリストなど形式知としての伝承が行われている。 |
17:10〜17:15 |
終了挨拶 早崎 伸二 氏(ネバーランド/本会企画委員) |
講演タイトル | パターンQA to AQによるアジャイル品質のマインド、体制、プロセス、技術 |
概要 | アジャイル開発における品質保証は、特定の段階で特定の人々のみが取り組むというよりも、専門家を交えつつロードマップ策定から日々のモニタリングに至るあらゆる段階でチーム全体となって取り組む活動となります。本講演では、伝統的な品質保証(Quality Assurance)の考え方から、アジャイル品質(Agile Quality)へとチームや組織が変わっていくために必要なパターン集 Quality Assurance to Agile Quality (QA to AQ) の紹介を通じて、アジャイル品質のマインド、体制、プロセス、技術を解説します。また、各パターンの利用事例や活用の実態についても取り上げます。 |
講演者紹介 |
鷲﨑 弘宜 氏 (早稲田大学 教授・ 【経歴】
【その他】
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