「ソフトウェア品質保証部長の会」改め「ソフトウェア品質保証プロフェッショナルの会」からの成果発表
活動を開始してから15年が経過し、コミュニティ発足当初から見ると、ソフトウェアの品質保証を取り巻く環境が大きく変化しています。環境変化をきっかけとして、運営体制の見直しを行うとともに、より幅広いメンバーの参加を求めて参加資格の見直しを行いました。
運営体制の見直しとして、運営主体を日本科学技術連盟(日科技連)職員から、コミュニティメンバーの中の企画委員が引き継ぎました。参加資格の見直しとしては「部長職や部長相当」という枠を外し「ソフトウェア品質保証業務の責務を担っている方、または、品質保証技術に精通した方」というスキル重視に変更しました。
参加資格を変更した効果として、10名の方が新規メンバーとして参加してくれましたし、コミュニティの運営は、効率化の工夫をしながら作業を引き継ぐことで、企画委員が主体で活動を実施できるようになりました。
成果発表会では、招待講演に永和システムマネジメントの平鍋健児様をお招きし「アジャイル開発の現在~事例で見るアジャイル開発の広がり~」というテーマで講演をいただきました。
グループの成果発表では5つのグループが発表を行いましたが、昨今のAIブームを受けて生成AIを使った品質保証に関する発表が2件あり多くの質問が寄せられました。また、2年越しの活動の成果として書籍「ソフトウェア品質保証の極意」を発刊するという発表もありました。メンバーの品質保証に関する経験値が書籍の形で集大成されます。
今回発表した中の2件については、9月に開催される「ソフトウェア品質シンポジウム2024」で最終発表を行います。成果発表会に参加いただけなかった方は、ぜひ、この機会に参加ください。
日 時 | 2024年7月22日(月)13:00~17:00 |
実施形態 | オンライン開催 |
時間 | 内 容 |
13:00~13:10 | 主催者挨拶 平山 貴之(一般財団法人日本科学技術連盟 品質経営推進センター 品質経営・SQiP・MSグループ 課長代理) |
13:10~13:20 | 活動の紹介 鎌倉 洋一 氏(源氏企画(元富士通株式会社)/本会企画委員) |
13:20~14:20 |
招待講演 アジャイル開発の現在 ~事例で見るアジャイル開発の広がり~ 平鍋 健児 氏(株式会社永和システムマネジメント)発表概要 アジャイル開発が日本でも活発に導入されるようになってきました。DX時代にマッチしたこの手法が現れてきたビジネス的背景と技術的特徴、また、日本で実践されている事例を中心に現状をお話しし、品質保証の観点について議論を深めたいと思います。 |
14:20~14:30 | 休 憩 |
14:30~14:55 |
成果発表1 CXQLを組織として回す ~“学習するチーム”による継続的な価値提供 ~ グループ3 滝 若葉 氏(SCSK株式会社)発表概要 昨年提案した“CXQL(Customer eXperience Quality Loop:顧客体験品質の活用ループ)を実現する人材育成”の具体的なアプローチとして、「CXQLを回して学習するチーム」を提案する。 |
14:55~15:20 |
成果発表2 DX時代の品質保証における生成AIの活用検討 グループ1 明石 光介 氏(株式会社リンクレア)発表概要 モノ作りからコト作りへの変化に伴い、品質保証部門の活動領域は拡大するとともに、さらなるスピードの向上も求められています。 |
15:20~15:45 |
成果発表3 失敗から学んだナレッジを有効活用できる組織にするには 発表概要 私たちのグループでは、「高品質なソフトウェアやシステムを開発・提供し続けられる組織」にするために、“「先人の知恵」や「過去のトラブル」といったナレッジを有効に活用できるようになれば、組織全体の技術力向上に繋がり、過去または類似の失敗を繰り返さない組織にできる” という仮説を立てました。 |
15:45~15:55 | 休 憩 |
15:55~16:20 |
成果発表4 クラウドサービスの品質保証 グループ7 春山 智寛 氏(永山コンピューターサービス株式会社)発表概要 ソフトウェアサービスの提供方法は多様化しており、自社製品と他社の製品などを組み合わせた提供方法も増えてきている。自社製品だけではあれば自社の品質保証の仕組みの中でコントロールできていたものが、クラウドサービスをはじめとする他社製品はブラックボックスであるためコントロールできない側面があり、それによるTOTALとしてのサービス品質の担保がとりづらい。 |
16:20~16:45 |
成果発表5 「ソフトウェア品質保証の肝」書籍化に向けて ~「品質保証の極意」と題して、いよいよ発刊へ ~ グループ4 松波 知典 氏(SOMPOシステムズ株式会社)発表概要 2016年に「品質保証部長の会(当時)」が公開した「ソフトウェア品質保証の『肝』」は、ソフトウェア開発現場の問題解決に役立つ「ソフトウェア品質保証」のためのノウハウ集です。「品質保証部長」経験者で構成された執筆メンバの実践的な知見や品質への想いがたくさん込められています。 |
16:45~16:55 |
日科技連からのお知らせ 日科技連SQiP事業のご紹介 磯部 貴博(一般財団法人日本科学技術連盟 品質経営推進センター 品質経営・SQiP・MSグループ) |
16:55~17:00 | クロージング 川田 葉子 氏(株式会社構造計画研究所/本会企画委員) |
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