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BC-News(BC講師からのメッセージ)
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89.興味を持って、使ってみよう!<2023年03月07日>

元 コニカミノルタ(株)・Q&SGA 研究所
須加尾 政一(129BC・T)
 
 「これやこの 行くも帰るも 分かれては 知るも知らぬも 逢坂の関」
 藤原定家が、百人の歌人の和歌を選び収めた小倉百人一首の第 10 番目の和歌です。作者は盲目の琵琶の名手であり、平安前期の歌人であった蝉丸(せみまる、せみまろ)という人物。色々な逸話はあるようですが、どうやら正確な人物像は不明のようです。
 半世紀以上時計の針を戻しましょう。私が小学生の3年か4年であった頃、小倉百人一首の存在を知り、買い与えてもらいました。かるた遊びのみならず坊主めくりという遊びも炬燵の中で夢中にやりました。そのうち、徐々に歌そのものも覚えるようになってきました。百人の中でも最初に覚えたのが蝉丸ちゃん(.....)でした。なぜ、蝉丸なのか? 今となっては明確な理由はわかりませんが、思いつくものとして、坊主かどうかわからないけど、坊主として扱っていた。札に描かれている絵が、庶民に近いイメージであった。歌そのものに、子ども心に響くものがあった。などが挙げられます。いずれにしても、子どもに受ける存在だったのでしょう。これを書くために調べたら、世の中には蝉丸ルールというものもあるようです(私は知りませんでした)。
 もちろん百人一首の中には古文で学んだ有名な歌もあるので、それらも知っていますが、学校で教わらなかったけれど未だに記憶しているものの代表が蝉丸ちゃんの和歌です。
 なぜ、このようなことをこの場に書いているのか? 結論を述べると、「若いうち(子供の頃)に覚えたものは、いつまで経っても覚えている」ことをお伝えしたいからです。日科技連ベーシックコースを受講されている人は 20~30 歳台が主流です。感性が豊かで、いろいろなことを吸収できるぎりぎりの年齢だと思います。

 私がベーシックコースを受講したのは、60 歳になる少し前でした。その時に痛感したのが、記憶力の衰えです。なぜ、そんな遅くにベーシックコースを受講したのか? 品質管理検定1級(QC 検定1級)の資格をすでに持っており、ベーシックコース講師となるためにベーシックコース全過程を受講したのです。コニカミノルタ時代にも、事務局として研究者・技術者向けにベーシックコースの縮小版を開講しており、事務局の立場で何回も勉強するチャンスがありました。後は過去問を解くことで、運よく(?)1級に合格しました。その後、縁があり、ベーシックコース受講につながったのです。しかし、ちょっと昔で言えば赤いちゃんちゃんこを着て定年の年齢です。
 頭はカチカチに固くなっているのです。悲しいかな、新しいものをなかなか覚えることができません。それだけではなく、すぐに忘れるのです。学生の頃に編み出した、テスト対策のための勉強法(カード法)を活用しても大きな成果を出すことはできませんでした。
 一方、冒頭で書いたように子供の頃に覚えたものは未だに覚えているのです。同年代の先生方と話をしても、皆同じようなことをおっしゃるので、私だけの問題ではなく、自然の摂理なのだと思われます。であるならば、このコラムを読まれている皆さんにお伝えすることとして、以下の提案をしたいと思います。

①若いうちに幅広く興味を持ち、自分で勉強しろ
興味・関心を持つことができるかどうかで、その人に入ってくる情報量は決まります。興味があれば、情報は自然に入ってきます。情報が入手できたら、あとは自分で考えるのです。情報入手だけでは、抜きん出ることはできません。情報をどのように処理するか(当然、SQC の活用もあるでしょう)、その結果から何を導き出すか。これが勉強です。

②学んだものはとにかく使ってみろ
若いうちに代表的な SQC 手法を身に付けたわけですから、活用しないのはもったいない。使わなければ忘れます。逆に、使えば記憶に残ります。いろいろな場面で、どのような手法・考え方が応用できるか、考えて使ってみてください。結果的に間違っていてもいいのです。やることによって学べるのです。

 
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