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87.ベーシックコース受講で得られたこと<2023年02月28日>

株式会社 村田製作所
品質保証統括部 事業品質保証1部 品質管理課 マネージャー
齋藤 淳 氏
(105BC・T)
品質保証統括部 事業品質保証1部 品質管理課 マネージャー
齋藤 淳 氏
(105BC・T)
私は大学4年生の前期の時に書記としてベーシックコースを受講致しました。当時所属しておりました研究室の先生であった髙橋武則先生の推薦をいただいたことがきっかけです。大学の講義において検定・推定や実験計画法などの科目はありましたが、当時の私はアルバイトに精を出す学生であり何とか単位を取った状態であったため、ベーシックコースを受講しながら改めて勉強致しました。
ただし、直前にドタバタするという悪い習慣が変わることなく、宿題演習やSTのための勉強を直前に取り組んでおりました。正直、STや宿題演習の成績は誇れるようなものではなかったと、今振り返るとお恥ずかしい限りです。
ベーシックコースを受講させていただき、当時感じたことがあります。まずは企業で勤めている方々が品質管理の概念や統計的手法を30日間かけて、じっくりと学習されていることに驚きました。また、ベーシックコース内のケーススタディーや班別研究会を通して、企業の方々が真剣に議論されている光景を目の当たりにし、自分が大学で勉強している内容が活かせる領域があることも知ることができました。ベーシックコースの受講をきっかけに、製造業において統計的品質管理手法を活用した品質改善や向上に貢献したいという想いが強くなりました。縁あって現在勤めております(株)村田製作所に入社し、弊社内での統計解析手法の推進・活用といった業務も経験させていただきました。企業に勤めている中で感じた2つのことをご紹介させていただければと思います。
まず1点目は、実験を計画する部分が非常に重要であるとともに難しいということです。大学で勉強していた当時は取得されたデータをどのようにうまく解くのか?ということに注目していたため、実験の目的が達成するためにどのようなデータを取得するのか?直交表であればどのように割付すれば良いのか?という部分の意識が弱かったと感じています。実務において実験計画を検討する中で感じたことは、取り上げるパラメータの絞りこみ、そのパラメータの水準を決める、そして実際の実験数を決めるなどのプロセスがとても重要であることです。また、実際に決めた実験を実施したとしても、ある組合せにおいてはサンプルがうまく
作れないケースもあり、テキストのようにうまくいかないケースもあることを痛感しました。未だに全てのケースを解決する方法は見つけられていませんが、データ解析するのはタダと考えて、グラフ化することや(多少理論的には間違っているのかもしれませんが)まずは解析してみて何か気づきを得られないか?というのを日々意識しながら実践しています。
続いて2点目です。冒頭にも記載した通り、ベーシックコース受講時は手法論をメインに考えていたため、回帰分析や実験計画法などの手法が書かれたテキストばかりを読んでいました。企業での経験年数が経ってくると、部門内の後輩や関係部門に対して品質管理の概念を説明する機会も増えてきました。そのため最近は、手法が解説されたテキストだけではなく、第0章や第17章以降のテキストを改めて読み返す機会が増えています。ベーシックコースのテキストは手法論だけではなく、品質管理・品質保証を取り組む意義や重要となる考えの解説も多く書かれており、ベーシックコース受講後20年近く経ちますが、未だにバイブルとしてテキストを使用しています。
今回は私の経験談をメインで記載させていただきました。ベーシックコース受講後に大切なことは、積極的に学んだ内容を使ってみるということだと思います。
うまくいかないことや壁にぶつかることもあると思いますが、周囲にいらっしゃる諸先輩方や市販されている専門書なども参考にして、特にベーシックコース受講後間もない方には積極的に活用していただければと思います。


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