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BC-News(BC講師からのメッセージ)
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27.「ベーシックコースの"創業"精神」<2016年09月29日>

日本繊維製品品質技術センター 参事 相沢 健実 (55BC・T修了) 
 
 
第55回BC(1979年)卒業生の相沢です。現在は班別と講義、および実験計画コースを手伝わせて頂いています。さて、拾数年ほど前になるでしょうか、私がセメントメーカーの中堅社員としてバリバリ仕事をしている職場に米国からかかった国際電話口から、その少し前に班別で担当した、とあるメーカの技術者の声が響きました。彼はベーシック卒業後、米国の工場勤務になりましたが、製品品質上の難しい問題に遭遇し、統計的手法で何とか解決策が見出せないかと、悩んだ挙句の相談でした。困ったものだと思いながらも、内心、大変嬉しかったのを記憶しています。  
 
私も聞き齧りではありますが、ベーシックコースの草創期には、戦後の「悪かろう安かろう」の日本製品の汚名を雪ぐべく、産業界の若手と大学の若手が集まって品質管理に関する勉強会を開き、次には、教えてもらった人が先生となってコースを発展させてきたそうです。このBCコースの創業?精神は今も一貫して変わっていません。  
 
ベーシックコースの受講生は選ばれた人材であり、会社に戻れば先生役を期待されています。自分の仕事と、社内指導の過程で、教科書や講義で習ったことでは解決できない課題があれば、遠慮なく持ち込んでください。長年各種のシステム開発も手掛けてきた経験から、改善要求が少ないシステムは、決して完璧なシステムではなく、逆に、使われていないシステムです。一緒に解決策や解析法を議論しながらコースをブラッシュアップしていきたいと思います。 
 
その中に、大学の研究テーマともなる新たな統計的手法発展の芽が隠れている可能性があることは、過去の例が示すところです。また、私が気になっているだけでも、高性能化する分析機器データへの対応や、クラウド化により急浮上したビッグデータの解析など、様々な環境変化への対応も必要になると思います。  
 
東日本大震災発生から早くも一年たとうとしています。日本にとっても大変な試練であったとともに、絆の大切さを改めて感じさせられる1年でした。ベーシック卒業生は、同じ窯の飯を食べた訳ではありませんが、半年間、「地獄の特訓」ならぬ、宿題、班別、STの準備と、待ってくれない会社の仕事の4重苦を味わった共通体験があります。また、他社の仲間との得がたい人脈も大切にして頂きたいと思います。これらの絆を大切にし、ともにQC手法を武器とし切磋琢磨しながら、より幅広い分野で世界をリードする国にして欲しいと思います。 
 
今回このような機会を頂いたことを大変光栄に感じ、感謝するとともに、スマホ、facebookの時代に、この共創的関係を更に発展させるのに適した新たな仕組みを、どなたか提案してもらえないだろうか、と希望を最後に述べて私のメッセージにしたいと思います。 

 
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