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BC-News(BC講師からのメッセージ)
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84.人生、どこに縁があるかわからない<2023年02月25日>

松山大学 経営学部 准教授
古山 滋人
(108BC・O)

 品質管理セミナーベーシックコース(以下BCという。)を受講された皆さん、BCで得られた知識は役立っているでしょうか。自身のキャリアとして、BCは能力向上やスキルアップにつながったでしょうか。BCで学んだすべてを思う存分ご自身の職場で発揮されてください。

さて、108BC・O書記時代を思い起こして、今この記事を執筆しています。私は、2005年10月から2006年3月にかけて大阪会場で書記としてBCに参加しました。BCを知るきっかけは、日科技連と関わりのあった研究室の先生のご紹介です。紹介を受けた当時、博士課程後期課程の大学院生(D3)だった私は、BCのような学生が書記として参加できる半年間の長期セミナーが世の中にあることに大変驚きました。

 と同時に、参加をためらっていましたが、大学教員として採用されるためには、少しでも教育の幅を広げて、担当できる講義を増やす必要があると言われて、BCに参加した次第です。ちなみに、この日科技連に推薦してくれた先生は、BC書記の修了生で、私が学部生のときに、大学のマネジメント実習でQC七つ道具や実験計画法などを学生に教えていました。

皆さんとはBCの参加目的が異なりますが、皆さんと一緒に、体系的に品質管理分野の手法と実践面の講義を第一線の一流講師から受けられたことは、自分のキャリア上、貴重な経験となりました。

 私は、ある程度の基礎・応用統計学、実験計画法などの知識がありました(大学の講義で学んでいました)ので、改めてそれらを学ぶというよりは、むしろ講師の説明のしかたや進め方、つまり、ティーチングを学ぶことに力点を置きました。このことが、今の大学教員の仕事に大変役立っています。

 今でも、BCテキストを振り返り、BC講師のティーチングを思い出して、そのノウハウを自分の講義に取り入れています。皆さんの中には、社内講師を務めている方もおられると思います。ぜひ、BCの経験を活用してください。BC修了後は、日科技連のSQC部会に参加し研鑽を積みました。SQC部会の詳細については、日科技連のWebサイトをご確認ください。

 今では、日科技連のセミナーで講師や委員を務めるまでになりました。これもBCの縁だと思います。書記として参加していた当時の講義で講師をされていた先生方と、お仕事をする機会もたくさんあります。皆さんもBC修了生として、胸を張って、堂々と日々業務に邁進し、自己実現に向けて人生を謳歌してください。

 
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