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BC-News(BC講師からのメッセージ)
BC

83.BCを通しての品質管理との出会い<2023年02月24日>

関⻄⼤学 商学部 准教授 村上啓介
(132BC・O)

私が初めてBC の存在を知ったのは今から5 年ぐらい前のことだったと思います。関⻄⼤学の荒⽊先⽣から声を掛けて頂き、まずは書記として参加することになりました。当時すでに⼤学教員として勤務していたこともあり、BC の講義にはあまり出席できませんでした。その結果、BC を正式に修了することはできませんでした。BC の講師は⾃⼰紹介のときにご⾃分がBC 修了何期⽣かを⾔われる⽅が多いのですが、私はそれが⾔えないので少し寂しくも思っています。

結局BC を修了することはできなかったのですが、次の年から講師としてBC に参画することになりました。私の研究の専⾨は品質管理とはあまり関係のない分野なので、⼀からテキストを読んで勉強しました。理系出⾝の私にとって、品質管理はそれほど難しくはないだろうと思っていたのですが、それは⼤きな間違いでした。最初の統計の基礎からかなり苦戦したのを覚えています。このとき、前年のBC で勉強できなかった(しなかった?)ことを悔やみました。講義の準備にはかなり時間がかかりましたが、1 年⽬はどうにか講義を⾏うことができました。
2 年⽬から班別研究会の講師も担当させて頂きました。班別研究会で受講⽣が持ってくる課題は実際の現場の問題なので、テキストで勉強したことをそのまま適⽤してうまくいかないことが多く、はじめは何をどう指導すればいいのか全く⾒当が付きませんでした。今年で3 年⽬を迎えて少しずつ指導⽅法が分かってきた気はするのですが、やはりテキストに書いてあるような理論ベースで問題解決を図ってしまい、現場の状況などを置き去りにしてしまいがちなので、毎度反省しています。

BC に参画させて頂いた当初は、⾃分の研究分野と違う品質管理を⼀から勉強するのは正直⾯倒だと思っていました。しかし、最近では品質管理に出てくる統計などを⾃分の研究に活かすことも考えています。BC に参画していなければ、そのような考えには⾄らなかったと思うので、視野を広げるチャンスを与えてくれたBC には感謝しています。

今回はBC の卒業⽣向けに品質管理に関することを書いてほしいと執筆を頼まれましたが、ほとんど⾃分のことを書いてしまいました。もし、また10 年後ぐらいに依頼されたときには、今度は品質管理に関する専⾨的なことが少しは書けるようになっていたいと思っています。

 
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