BC
68.BCとの出会いが私のターニングポイント!<2023年02月09日>
グンゼ株式会社 メディカル事業部
西 憲一(99BC-O修了)
西 憲一(99BC-O修了)
私は2001年4月に開校されたBCの卒業者です。某大学の機械工学科を卒業し、就職後は主に精密機械の設計に携わっていました。統計については、大学時代に『数理統計学』の講義を受けた程度で、ほぼ無縁状態でした。
趣味は数学(いわゆるオタク)です。休日はひたすら数学の問題を解いていました。そんな私の将来を悲観した先輩(BC卒業者)にBCの受講を勧められました。BCは宿題、テストなどがあり、土日はないとの噂は聞いていました。また、月に1週間、職場を不在にするので仕事も溜まります。
さらに、弊社ではBC卒業者は社内QCの講師を務める必要があるなど、大変なことは聞いていましたので、受講に関しては二の足を踏んでいました。
しかし、『変わらなきゃ』と思い、受講を決意しました。とはいうものの内心は『統計学は数学であり、面白いかも』と、動機は不純だったと記憶しています。しかし、実際に受講したら、講師陣の講義、班別研究会での熱心なご指導、『QCゲーム』と称される実務に即したカリキュラム、実務上、役に立つように深く考えられた宿題、ST、各企業から派遣されている受講生の熱心さに心を強く打たれました。このままではいけないと本当に強く思いました。
それからというものの、寝食を忘れ、QCの学習を継続して実施し、BC卒業後も10年以上、班別講師を続けさせていただいております。おかげで、以降は『QC』という強い武器を持って戦えています。まさに、BCとの出会いは私にとって大きなターニングポイントになりました。BCと出会えていなかったら今の私は存在しません。
理解への早道は『人に教えること』と講師から教えていただいたことがあります。たしかに自分が理解していると思っていても、いざ、人にうまく説明できないことはよくあります。人に説明できないということは理解できていないことになります。人に説明するためには、より深く、階層的に理解していないといけないことになります。もちろん、QC手法の知識を有することだけでなく、QC的ものの見方考え方を理解しておくことも必要であることは言うまでもありません。業務で様々なQC手法を継続的に活用し、経験値を増すことも必要です。当然のことながら、多くのQCツールを使うことが重要なのではなく、必要なツールを適宜判断して使えるようになることが重要です。そのためにはいつでも使える準備をしておかなければなりません。
今の私の職場では医療機器を扱っています。FDA査察やCEマークを取得するためには、バリデーションを実施する必要があります。バリデーションを実施するためには、実験計画法、SPC解析、n数設定根拠の算出などQC手法の知識は必要不可欠です。BCを受講したおかげで、問題なくこなせています。
卒業後もBC と一緒に人生を歩んできたおかげで、人生観も豊かになりました。もちろん、いろいろ厳しい環境下におかれることはありますが、それを乗り越える有意義な人生を送れていると考えています(有意差あり)。今後もBC と共に歩み、楽しく、有意義に過ごしていきたいです。
私の話に共感していただけたら幸いです。BC と共に歩まれる方が一人でも多くなるよう切にお祈りします。きっと人生の役に立つものと信じています。
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